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伊東 達矢; Xu, X.*; 大森 俊洋*; 貝沼 亮介*
物性研だより, 63(3), p.8 - 10, 2023/10
メタ磁性形状記憶合金は磁場により駆動することが出来る形状記憶合金であり、センサーやアクチュエーター等での応用が期待されている。しかし、これまでに開発されてきた合金系ではマルテンサイト変態に伴うエネルギーロスが大きいという問題点があった。近年、我々の研究グループではPdMnGa合金において初めて相変態によるエネルギーロスの小さなメタ磁性形状記憶合金を発見した。本稿ではその内容を紹介する。
本多 史憲; 目時 直人; 金子 耕士; 浄念 信太郎; 山本 悦嗣; 青木 大*; 塩川 佳伸*; 塩川 佳伸; 大貫 惇睦
Physica B; Condensed Matter, 378-380, p.1009 - 1010, 2006/05
被引用回数:6 パーセンタイル:31.16(Physics, Condensed Matter)NpNiGaは低温で強磁性と隣り合うモーメント同士が約80度傾いた反強磁性の2つの磁気秩序を示す。それぞれの相の磁場や温度に対する安定性と相転移における5電子状態の変化を調べることを目的として、強磁場下における中性子回折実験を行った。この実験からNpNiGaの磁場-温度相図を作成し、磁場中で反強磁性から強磁性へのメタ磁性転移を示すことを明らかにした。またこの転移において、反強磁性が消失するだけでなく、強磁性による磁気散乱強度が減少することを見いだした。これは反強磁性-強磁性の転移に伴いNpの磁気モーメントの大きさが急激に変化することを意味しており、NpNiGaの5電子の状態が高磁気モーメント状態(反強磁性相)から低磁気モーメント状態(強磁性相)へ変化したことを示唆している。
Lebech, B.*; 松岡 有希*; 加倉井 和久; 本河 光博*
Progress of Theoretical Physics Supplement, (159), p.222 - 227, 2005/10
B=2.8T及びB=4.7TでCu系にはめずらしいメタ磁性転移を示すYCuOの10Tまでの場中中性子回折実験を行った。BBBでb軸方向へ格子の3倍周期を持つ磁気秩序が観測された。また反強磁性転移温度の磁場依存性も明らかにした。
佐藤 真直*; 小池 良浩*; 片野 進; 目時 直人; 門脇 広明*; 河原崎 修三*
Journal of the Physical Society of Japan, 73(12), p.3418 - 3421, 2004/12
被引用回数:20 パーセンタイル:68.51(Physics, Multidisciplinary)常磁性重フェルミオン系化合物CeRuSiのc-軸方向に磁場をかけた場合の磁気励起を中性子散乱によって調べた。低温下0.4K,メタ磁性転移の磁場約7.7T近辺で、逆格子点(110)の近くにおいて0.4meVのエネルギーの準弾性的な励起が大きく増強することを発見した。この結果はメタ磁性が磁場誘起の強磁性相関を伴うことを示している。得られた実験結果は最近の準粒子バンドに基づいた理論的予想とよく合致する。
青木 大*; 本間 佳哉*; 塩川 佳伸; 山本 悦嗣; 中村 彰夫; 芳賀 芳範; 摂待 力生*; 竹内 哲也*; 大貫 惇睦
Journal of the Physical Society of Japan, 73(7), p.1665 - 1668, 2004/07
被引用回数:43 パーセンタイル:81.96(Physics, Multidisciplinary)ガリウム(Ga)フラックス法によりNpCoGaの高品位単結晶を育成し、その電気抵抗,比熱,磁化率,磁化測定を行った。その結果、本系はネール温度47Kの反強磁性体であり、Npの磁気モーメントは正方晶の結晶構造のc軸[001]方向に向いていることがわかった。また、c軸[001]方向に磁場をかけた時、43KOeで鋭いメタ磁性転移が起こることを見いだした。そこでは、低磁場での反強磁性相は常磁性へと変化する。秩序磁気モーメントの大きさは、0.74Bである。これらの本系の磁気的性質を、(4個の5f電子を有する)3価Npイオンに対する結晶場効果に基づいて議論した。
中本 忠宏; 中田 正美; 中村 彰夫
Solid State Communications, 119(8-9), p.523 - 526, 2001/08
被引用回数:10 パーセンタイル:50.69(Physics, Condensed Matter)フタル酸ネプツニウム錯体の磁気的性質を磁化測定により2-300Kの温度域で調べ、本系が4.5Kの転移温度を有する強磁性体であることを明らかにした。また、その転移温度以下での磁化曲線は2段階の飽和挙動を示し、強磁性及びメタ磁性的な2種類のネプツニウムサイトの存在を示唆した。
前田 康臣*; 高畠 敏郎*; 板東 能生*; 藤井 博信*; 小田 究*; 杉山 清寛*; 金道 浩一*; 伊沢 公一*; 鈴木 孝至*; 藤田 敏三*; et al.
Physica B; Condensed Matter, 223-224(1-4), p.228 - 230, 1996/00
被引用回数:1 パーセンタイル:9.37(Physics, Condensed Matter)UPtInについての磁性、輸送現象、比熱、中性子回折実験結果を報告する。UPtInは35Kで反強磁性相へ転移し、15Kでさらに磁気転移を起こすことが判明した。15K以下でも、d=6.57に観測される反強磁性ピークは、続いて増大することが中性子回折により確認された。4.2Kにおける磁化は0.2/f.u.であり、メタ磁性転移が26Teslaで起こることが磁化測定から明らかとなった。比熱は1.4Kで100mJ/Kmoleと比較的大きな値を持つ。
伊達 宗行*
Australian Journal of Physics, 48, p.187 - 205, 1995/00
超強磁場を用いた物理学研究の現状をレビューする。主題は強相関電子系、例えば重フェルミオン、あるいは超伝導系における強磁場メタ磁性が前半の中心で、磁場による物質転換が大きなテーマである。後半は原子、分子科学に対する強磁場の応用で、非線型ゼーマン効果、強磁場による透明化現象、および有機生体分子の磁場配向等が対象である。国際会議のプリナリー講演なのでなるべく広く、やさしい話を予定している。